愛しくてたまらない、曲を作るということ。
2015年からこれまで、いわゆるジャズのフィールドで主に活動してきました。
スタンダード・ナンバーを歌って、その時に何が起こるかという偶発的でスリリングな面白さを求められることがほとんどでした。
そういったライブを繰り返している内に、湧き上がってきた気持ちがありました。
それは、「自分の曲を聴いてもらいたい」という思いです。
最初に曲を書いたのは、高校2年生の夏でした。「虹職人」という曲です。泣いてばかりいる当時の恋人に泣き止んで欲しくて書いた曲でした(青春)。
作っている時に感じたワクワクする感じが、今でも忘れられません。自分でも曲が書ける。自分だけの表現ができる。自分でも聴いたことがないメロディーが、リズムが、自分から出てくる。
その面白さに、心からやられました。
大学時代になると、PCで曲をレコーディングできると知り、ローンでMacを買い、内臓マイクで歌とギターを録音して、曲を作りまくりました。油彩を専攻していたのですが、それ以上に作詞曲に没頭していました。
その時の気持ちが、少しずつ思い出されてきたのです。
即席で作る面白さだけではなく、
自分なりのアイデアや小さな発明がいっぱい詰まった『曲』を、
頭の中に広がる景色を描写した、自分だけの創造性が光輝く『曲』を、
たっぷり時間を使って、自分が心から良いと思うものを、
残したくなっていきました。
ある時期から、自分の曲をライブでも演奏するようになりました。
しかし、それが歓迎されなかったこともあります。
実際、いくつかのお店で自分の曲を演奏すると、「ウチではもう歌わないでね」「スタンダードを普通に歌ってほしい」と言われたこともありますし、お客様からも「ジャズの曲がもっと聴きたいなー」という声をいただくこともあります。
自分が本気で作った物が、受け入れられない時、自分の一部が否定された気がして、とても悲しいです。
もしかしたら、自分が生み出したものに魅力がなくて、本当に需要が無いのかもしれません。
しかし、そんな事があっても、僕はやめられませんでした。
自分が自分の中に感じる気持ちは、どうしても本当なのです。
曲を残したい。
夢中になれるものに出会えて、それに没頭している時の幸せは、何者にも変え難いです。
そうした時間を経て生まれた曲たちを、沢山の人に聴いてもらいたい。これを見ているあなたに、聴いてもらいたい。
もしかしたら全然広がらずに終わってしまうかもしれません。
しかし、どこかに一人でも僕の曲を待ってくれている人がいるなら、作り続けたいと思っています。
その人に楽しんでもらえるように。そういう気持ちで、作っています。
新しいシングル『髪型』が完成して、無事に配信の準備が整いました!
「毎回しっくりこない髪型への試行錯誤」と「人生」を重ねて、「またダメだった。でもまあ明日はなんとかできるかも。」とめげずに頑張る不器用な人の歌です。
一人ひとり違う目標に向かって生きている。その尊さや難しさを、ライトに書きました。
サウンドとしては、ドライブ・チューン!
爽やかかつ荒々しい、Funk色の強いAORのつもりで作りました。
ドライブ中はこれまでとこれからをつい考えてしまうものですが、この曲がその時間を心地よくしてくれればと思っています。
今回も作詞曲はもちろん、全ての楽器を自分でレコーディングして、ミックス、リリースまでやりました。
いつもそうなのですが、ずっと大事にしているグルーヴの気持ち良さは特にこだわりました。
4/20にリリースした『Timeless』は、ありがたいことにJ-WAVEさんに取り上げていただき、4曲目にして、初めて広がりを感じました。
今回は、また一から広げるつもりでSNS等で告知していくつもりです。
ラジオでも沢山取り上げてもらえたらいいな!
リリース日は、7月1日!
6月9日からSpotifyとiTune storeで予約ができます!
是非是非、聴いてください!
今回は久しぶりに長々と書きました。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
今後とも和田明の応援、どうぞよろしくお願いいたします。
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