Episode 23.0『水没、唐突、ブルース』シンガー和田明の東京冒険記
・挨拶
ダライラマーー!!和田 明です。
個人的に挨拶のような響きを持つ人名ランキング第一位はダライ・ラマさんだ。
ダライとは「大海」、ラマとは「師」を意味するそうだ。
まさに海のように、広く、大きな方なのだろう。
・大海
ところで、先日、僕の携帯電話「ぎんいろまんSE(以下SE)」がトイレという名の大海に飛び込み、うんともすんとも言わなくなってしまった。まずい。修理に持って行こう。
「中身を見てみましたけど、やばいっすね」
どうやら携帯が水没した時には、してはいけないことがあるらしい。
・電源を入れたり消したりすること
・充電すること
・振ること
僕は全部した。すまん。
「やばいっすね。無理かもしれないっす。もし電源入っても、すぐ買い換えてデータ移した方がいいっすね。」
どうやら、SEを全力でシェイクしたことにより、水が全体に満遍なく行き渡り、充電をした状態で無理やり電源を入れようとしたことで回路がショートしてしまったらしいのだ。つまりは、(最初から)僕のせいだ。すまん。
先代の「ぎんいろまん6s」は2年間きっちり使い、晴れて退役、思い入れもそれなりにあったが、今回の「SE」は僅か半年での交代劇となったのでそれ程でもない。すまん。新しい相棒は「ぎんいろまん8」。カメラの画質も上がり、webに色々とアップする身の僕としてはかなりありがたいっす(移る喋り方だ)。YouTubeの動画も少しは質の良いものにできるだろう。
ところで、SEが着水してから拾うまでの時間は1秒ほどだったかと思うが、今回のような結果になってしまった。SEの外側はオレオか何かで出来ているのかもしれない。オレオでないと説明がつかない親水性だ。お腹が減った時には、食べれます。そう、ipjoneならね。
・師
「布さん」こと、ギタリスト布川俊樹さんとの出会いは2013年に遡る。
布さんが鹿児島にツアーで来られて、彼の弟子であるNさんの計らいでライブに飛び入りさせていただいたのだ。
それからというもの、節目節目でお世話になってきた。
僕がまだ鹿児島にいる頃から渋谷まで共演のために呼んでいただいたり、上京して初めてのライブ仕事に誘っていただいたりと、大恩人である。
布さんと二人でいると、とても楽しい。二人で語り、笑い、飲み、演奏し、人生を謳歌するとはこういうことかと感じる。
そんな布さんにお誘いいただいて、西日本ツアーに行ってきた。前回は5月だったので、半年以上ぶりということになる。
僕の周りのジャズメン達はツアーのことをよく「旅」という。
行く先々で出会う温かい人達。ご当地の名物、名所。
演奏するということを除けば、それは確かにいわゆる旅だ。
そんな各地を旅する布さんを見ていると、一つのことに気づく。
どんな方と接していても、どんなにデリケートなことを言われても「そうですか」の一言で認め切ってしまうのだ。ぶっきらぼうに聞こえるかもしれないが、少し違う。受け入れてしまっているのだ。
それはもう芸術的なほどにすっきりと感じるし、誰も(自分も)傷つかず、まるで合気の組手を見ているような飲みくだし方だ。
布さんはよく座右の銘として「人間万事塞翁が馬」を挙げる。
>>人間万事塞翁が馬 - 幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえ。
人生は何が起こるかわからない。だから何が起こっても受け入れることができる人でいたい。布さんは帰りの車で前を見ながらそう言った。僕はその時の布さんの横顔を忘れない気がする。
僕もそうありたいと日々思っています、と言うと、「明の人生はブルースだからな。ブルースですよまさに。」と楽しそうに仰った。始まる布さんのブルース講義を聴きながら、僕はこういう時間は大切にしたいと、その理由より先に感じた。
そういえば、「明くんは最近どんな音楽を聞いてるんですか」と聞かれ、今年一番この曲を聞いています、と流した曲はTom Misch - I Wish。「なかなか素敵じゃないですか」と言った後、サビのフレーズをしばらく口ずさむ布さんが楽しそうで僕は嬉しかった。
・大会1/4
開けた2019年1月11日は、僕の誕生日イベントが渋谷のJZ Bratであります。
Jazz、Pops、オリジナルと、ちょうど三分の一ずつお送りできればなと画策しております。
一年に一度のお祭り。今回はUINのメンバーに手伝ってもらいます。
ぜひお越しください!!!!
JZ brat ← click here!!!!
・Tom Misch - I Wish
0コメント