Episode 25.0『験担ぎ、31、いい感じ』ジャズ・シンガー和田明の東京冒険記

・はじめに

こんばんみむめも。和田明です。

1月4日で31歳になりました。いい感じです。

三が日は毎年恒例の正月風邪を引いておりましたが、復活しています。

中学生くらいの頃、「男の人は35歳くらいが最高にかっこいい。そこまで早く歳とって、そこからは永久に35歳でいたい」と思っていましたが、年齢に関係なく歳の取り方がかっこいい大人の方に度々出会ったり、雑誌やパンクスの中でそういった方を発見したりするうちに、高校生になる頃には「歳とかじゃない。生き方だ」と思うようになり、祖母にそれを話すと「顔に出るからね。分かるようになるよ」と言われ、自分なりに志を持って生きてきたつもりですが、プニプニとしています。元気もあります。

和田明、齢三十にして、音楽で暮らせるようになりました。応援してくださる皆様のおかげです。本当に感謝しております。


・はじまり

拠点を関東に移して4年と少し経つ。

最初の2年半は暮らすためにアルバイトが必要で、クリーニング屋や、居酒屋を経験した。

生活費を捻出するためにはある程度の時間をバイトに割かなくてはいけなかったが、「音楽をするために出てきたんだから、バイトで時間を取られすぎては意味がない。優先順位は暮らしの質より音楽が先。その為にやるべきことを、ただ、やる。つまり、死なない程度に手放す」という考え方のもと、ライフラインは水道以外は絶たれてもやむなしということで、冬でも水シャワーだったり、夏の危険な時以外はエアコンなどの空調器具は着けなかったり(というか家電はドライヤーと電子レンジしかなかった)、電気代は払えないがコーヒー代は払える(100円)ということで近くのマックに携帯の充電に行ったりして、なんとか連絡は取れるように。洗濯はもちろん手洗い。食事は2kg200円のパスタに、2食分で98円のパスタソース。稼ぎが悪い時は一袋19円のもやしと、おかずに100円のウインナーorミートボールで過ごした。


上京して最初の誕生日は財布に数十円しか無く、さて、みたいな顔をしながら、でも内心は不安でドキドキしながら迎えた。口座にもほぼゼロ円に近い金額しか残っていないことは知ってたが、うっかり忘れていたギャラの振込がありはしないだろうかと、すがるような気持ちで口座を見てみると、なんと本当に振込が。額は2万円。

これで何日か暮らせる。力が抜けそうになりながら、しかし、そこでふと足元を見ると、ボロボロの靴が。


どこへ行くにも履く靴。

どんなお店に挨拶に行く時も、どんな仕事に行く時も、自信を持って踏みしめて歩くための靴が、誕生日に欲しい。昔から大好きだった靴を一足。

半分使っても、一万円あればなんとかなる。大丈夫。


当時住んでいた家から近かった、池袋のABCマートで、スエードのスニーカーを買った。色は品のあるタイプのグレー。

少しドレッシーでもあり、普段使いもできる絶妙なバランスのそれを僕は履き潰し、一年、生き抜いた。一年経つ頃には、少し状況が良くなっていた。

それから誕生日にはスニーカーを買っている。今年も買った。自分なりの、験担ぎだ。

舞台用にはありがたいことに革靴を買えるようになったので、歩きやすく、履きたくなるような、愛着が湧く物がいい。スニーカーに特別詳しいわけではないが、「モノトーン気味の全体に対して、スポットで暖色を入れると美しい」という、配色に謎のこだわりがある僕を完全に満足させる一足に今年は出会えた。小学5年生の頃憧れていたair maxだ!それを自分の歌で稼いだお金で買えたことが本当に嬉しい。箱にはここ数年NIKEがキャッチコピーにしている - just do it - の文字。いい感じだ。


・おさまり

おかげさまで31歳まで来ることができました。

「人はなりたい人にはならない。周囲がこうなって欲しいと思った人になる」と何かの本で読んだことがあります。

僕は出会った方々に、いろいろなことを思われたり、思われなかったりしたと思います。でも、僕に頑張って欲しいと思ってくださる方々がいることを知っています。

ジャズ・シンガー、和田明。今年も頑張ります。

今後とも変わらぬ応援を、どうぞよろしくお願いいたします。


Dianne Reeves - That's all

和田 明

ジャズシンガー 和田明 Akira Wada Official

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